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見どころ
三陸復興国立公園は日本を代表する海岸の景観が美しい公園です。
ここでは、三陸復興国立公園の見どころを市町村ごとにご紹介します。
蕪島
かぶしま
ウミネコ繁殖地として全国的に知られている蕪島は、昭和17年、18年に旧日本海軍により埋め立て工事が行われ、今は島が陸続きになっています。 面積約1.8ヘクタールあまりの島に、約4万羽のウミネコが営巣のため春早くから来るので、ウミネコは春の訪れを告げる鳥として親しまれており、八戸市の鳥にも指定されています。 ウミネコ繁殖地は全国に10ヶ所前後存在しますが、ほとんどが人を寄せつけない断崖絶壁や離島であり、蕪島は間近で営巣の様子を観察できる国内唯一の場所です。
階上岳
はしかみだけ
標高740mの階上岳。北西には隣接する八戸市街、八甲田連峰を一望でき、北東には広大な太平洋、また南西には北上山地を眺めることができます。山の8合目、大開平には天然のつつじが見事に群生し、6月上旬〜中旬の花盛りの時期には登山者の姿が絶えません。登山道は、町の中央部の登山口からと観音堂のある寺下からのコース、町の西部(田代地区)からのコースがあります。夏はもちろんのこと、冬のハイキングも楽しむことができます。
つりがね洞
つりがねどう
小袖海岸に松島という大きな洞穴がある小さな島に、その天井から釣り鐘型の岩(1986年の津波で崩壊)がぶら下がっていました。夫婦があの世に行くとき、浄土ヶ浜(じょうどがはま、岩手県宮古市の浄土ヶ浜とは別)で落ち合って、この松島を通り、釣り鐘をついてから極楽浄土入りするといういわれがあります。
侍浜
さむらいはま
久慈市街の北側にあり、海食棚と岩礁が連なった海岸線と松林に囲まれた景勝地です。海岸には約5キロの自然歩道やキャンプ場、岩場を利用した天然の海水プールなどがあり家族連れの散策に最適です。写真は横沼展望台からの眺めです。
十府ヶ浦
とふがうら
淡い紫色の“小豆砂”がゆるやかな弧を描いて続く十府ヶ浦。風光明媚なその景観は、古くから十府の浦、十府の菅薦(すがごも)として歌枕に登場し、名勝の地となっていました。野田村の花であるハマナスは、バラ科の植物です。十府ヶ浦には、毎年初夏になると鮮やかな紅色の花が咲き、秋には丸い実を結ぶ群生地もあります。
大唐の倉
だいとうのくら
野田港に突き出した古第三紀(6500万年前から約2500万年前まで時代)凝灰岩の断崖で高さ50m。平家や宋の高僧が漂着したとも伝えられています。ここからの海岸美景観も見事です。
黒崎
くろさき
黒崎は田野畑村の北山崎から北約4kmにある北向き断崖で、海面からの高度差100m以上の黒崎展望台からは、ネダリ浜から普代浜、野田、久慈方面を一望できます。 付近には北緯40度のシンボル塔、黒埼灯台、アンモ浦展望台、自然歩道、キャンプ場などの利用施設が集中しています。
普代浜
ふだいはま
海水浴には何と言っても普代浜の白い砂浜がぴったりです。打ち寄せる波の青と浜の白さが、アルバムに残したい思い出になります。温水シャワー付きの更衣室・トイレ・休憩所が設置され、軽食等を提供している海産物の産直もあります。
北山崎
きたやまざき
(財)日本交通公社の全国観光資源評価で最高ランクの特A級に格付けされた景勝地です。高さ200mの断崖に、太平洋の荒波洗う奇岩怪岩、大小さまざまな海蝕洞窟と、ダイナミックな海岸線が約8kmにもわたり続きます。晴天時はもちろんのこと、断崖の端がもやに隠れる雨天時の姿もまた一興です。
鵜の巣断崖
うのすだんがい
足元がすくわれるような圧倒的な高さが特徴で、崖の中腹にウミウの巣があることにその名を由来します。弓状にえぐられた高さ200mもの断崖が5列に連なる様は、さながら巨大な屏風をたてかけたよう。波打ち際の砂浜に現われて消える白波の美しさも印象的です。海岸づたいに断崖下を行く自然歩道の起点にもなっています。
北山崎ビジターセンター
きたやまざきびじたーせんたー
北山崎、三陸復興国立公園の自然と四季の魅力を紹介。体験講座も開設されており、浜の小石や貝殻を使った作品づくりに挑戦することができます。また、ハイビジョンシアターによる自然歩道の紹介や海岸線の四季の紹介も見ることができます。
茂師海岸
もしかいがん
小本海岸の南に続く茂師海岸。化石の島と呼ばれる松島、洗濯板に似た海食棚の波鼓ケ舞(はこがまい)などが見どころ。ここはアンモナイトなど1億年前の貝化石の産地とし て有名でしたが、1978年に日本で初めての草食性大型恐竜の化石が発見され話題を呼びました。地名を取り「モシ竜」と名づけられています。
熊の鼻
くまのはな
小本海岸の南に突き出た半島は、その形が熊の頭と鼻先に似ているところから熊の鼻と呼ばれています。三陸海岸に見られる海蝕洞のひとつで、青い海と松の古木が独特の美しさを演出しています。
浄土ヶ浜
じょうどがはま
300余年前に霊鏡和尚が「さながら極楽浄土の如し」と感嘆し「浄土ヶ浜」と名づけられたといわれています。浄土ヶ浜は白い流紋岩(石英粗面岩)から成り、岩上の松の緑が紺青の水面に映える様は水彩画を見るようです。海水の美しさも一際で、『日本の快水浴場百選』に選ばれただけではなく、全国12ヵ所しかない“特選”の評価を与えられました。
潮吹穴
しおふきあな
白亜紀の岩層が海中に落ち込み、隙間ができたもので、下部が海食洞であるために波が押し寄せるとすさまじい勢いで海水が吹き上げます。その高さは30mにも及ぶこともありますが、海が穏やかな時にはまったく吹きません。国の天然記念物に指定されています。
三王岩
さんのういわ
今から約1億4000万年~7000万年前の時代、恐竜がまだ生きていた頃の白亜紀に誕生したといわれる奇岩です。並んだ3つの巨岩それぞれには名前があり、中心が高さ50mの男岩。左側が女岩、右側の丸い岩が太鼓岩といわれています。
魹ヶ崎
とどがさき
東経142度4分21秒の本州最東端の岬にあり、本州で最初に朝日を見られる場所です。映画「喜びも悲しみも幾歳月」のモデルとなりました。重茂半島の自然歩道を姉吉デイキャンプ場から北東へ徒歩1時間ほどで到着します。
四十八坂
しじゅうはっさか
四十八坂は、昔は交通の難所といわれ、いくつもの曲がりくねった坂が続いたことから、この名前が付けられました。 現在は、山田町の南の玄関口となり、展望台は車で通過する観光客などの休息の場となっています。展望台からは変化に富んだ海岸線、円みをおびた水平線が一望できます。
赤平金剛
あかひらこんごう
赤平金剛は、船越半島の霞露ヶ岳(かろがたけ)の中腹が、一気に海に落ち込んでできた大絶壁です。高さ350m、赤褐色の岩肌が展開する迫力は圧巻で、中部陸中海岸随一の景観を誇っています。
オランダ島
おらんだじま
山田湾内の島「大島」の通称。無人島で周囲は約1km、面積は26,945㎡です。夏場(7月下旬~8月中旬)は、島に渡る観光船が運航され、白砂と透明な海は海水浴場として町内外からの観光客でにぎわいます。明治時代にオランダの船が漂着し、昭和30年代にこの史実が広く紹介されたことからこの呼び名が定着しました。
浪板海岸
なみいたかいがん
全国水浴場55選にも選ばれた美しく澄んだ海が自慢の浪板海岸は、寄せる波があっても返す波が無い「片寄の浜」として知られ、海水浴やサーフィンなどが盛んでした。2011年の東日本大震災により砂浜が消滅してしまいましたが、砂浜再生工事が完了しサーフィンを楽しむ人の姿が見られます。
蓬莱島
ほうらいじま
大槌湾にぽっかり浮かぶひょうたん型の島。人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルといわれている蓬莱島は大槌町のシンボルです。松の緑と灯台の赤が見事なコントラストで青い海に映えています。「綱つけて曳れそうなり春の島」江戸時代に仙台の俳人が散策した時に歌った俳句です。昔から大槌湾を訪れた人々には風光明媚な名所として慕われてきました。漁船の安全航海と大漁を祈願し弁財天がまつられております。
小久保海岸
こくぼかいがん
歩くとキュッ、キュッと砂浜が鳴く「鳴砂」の海岸です。 浪板海岸と吉里吉里(きりきり)海岸の中間にあり、地元以外の人にはあまり知られていません。 このため、プライベートビーチ感覚で自然探勝を満喫できます。
御箱崎
おはこざき
箱崎半島の先端にあり北側は大槌湾から山田湾を、南側は三貫島(さんがんじま)から釜石湾を眺望でき、陸中海岸を代表する景勝地です。南側には花崗岩の巨大な奇岩が広がる「千畳敷」があります。御箱崎までは、東北自然歩道で約6.4kmです。
三貫島
さんがんじま
三貫島は箱崎半島の南東約1kmに位置し、面積25ha、標高128m、周囲約4kmの無人島です。オオミズナギドリ、ヒメクロウミツバメなど海鳥の集団繁殖地になっており、国指定天然記念物、国指定鳥獣保護区になっています。冬には、オオワシやオジロワシが渡ってきます。御箱崎や尾埼灯台、水海都市公園などから眺めることができます。
穴通磯
あなとおしいそ
碁石海岸を代表する海食崖景観です。波の侵食作用により大きな洞門が3つ開いたその姿はまさに自然の造形美。展望台から眺めるほかに小型観光遊覧船(サッパ船)で穴をくぐることもできます。また、穴通磯付近から碁石岬までは自然歩道が整備されており、断崖、洞穴などの碁石海岸の景観を楽しむことができます。
碁石浜
ごいしはま
大船渡市末崎半島の南東、約6kmの海岸線を碁石海岸と呼びます。断崖、洞穴、洞門、水道などの変化にとんだすばらしい海岸景勝地で、「国の名勝・天然記念物」に指定されているほか、「日本の渚・百選」にも選ばれています。碁石浜は、碁石海岸の南端付近にあり、波によって磨かれた黒色頁岩の玉砂利が見られます。その昔、この石を碁石として伊達藩主に献上したといわれています。
乱曝谷・雷岩
らんぼうや・かみなりいわ
雷岩からは、洞穴に打ちつける波が空気を圧縮して出る際に、ゴゴゴー、ドドーと、雷にも似た大きな音がします。このため、「残したい日本の音風景百選」にも選ばれています。乱曝谷は、陸と雷岩が向かい合うように切り立つ、高さ数十mの断崖絶壁と、川のような水道です。荒波がはげしく打ちつける様子を展望台から眺めることができます。
吉浜海岸
よしはまかいがん
ゆったりと弧を描いて広がる白い砂浜で人気の海水浴場でしたが、2011年の東日本大震災の津波により広範囲にわたり砂浜が流出する等の大きな被害を受けました。現在では、復旧・復興関連工事も完了し、砂浜も自然回復してきています。
青松島・椿島
あおまつしま・つばきしま
広田半島の先端、岩手県最南端の美しい島々。青松島は暖帯生常緑低木のトベラが自生し、太平洋における北限に近い群落として、県の名勝・天然記念物に指定されています。椿島はウミネコの繁殖地として、国の天然記念物に指定されています。5月になると数万羽のウミネコでいっぱいになります。青松島、椿島は、ともに三陸復興国立公園の特別保護地区になっています。
高田松原
たかたまつばら
東西約2kmにわたって広がる弓なりの砂浜と、その背後に先人達により植林された数万本のクロマツ、アカマツ林が一体となった白砂青松の地として名高く、国の名勝に指定されているほか、日本百景にも数えられています。盛岡中学時代の石川啄木が激賞し、また高浜虚子も日本百景の審査員として訪れた際に句を詠んでおり、それぞれ 歌碑、句碑 が置かれています。
蛇ヶ崎
じゃがさき
広田半島の東の付け根にある断崖の岬。硬質の砂岩・けつ岩が5層に重なり、海蝕されてできた海食崖です。西側に「魔の瀬の洞穴」と呼ばれる洞窟、鶴島と亀島の間にある狭い水道の側には2つの潮吹穴があり、水柱を吹き上げる音は大きく、濃霧のときには漁船にとって良い標識にもなります。
黒崎仙境
くろさきせんきょう
岩の一部が陥没して切り立った崖と崖の間に狭い水路ができ、太平洋の荒波が打ち寄せ浸食しています。長い年月を掛けて波が地形を変えてゆく、そんな自然の造形の一瞬を楽しむことができます。また、六ヶ浦から小祝浜、大祝浜、黒崎仙峡までは、4.2kmの自然散策路が整備されています。
巨釜/折石
おおがま・おれいし
海食による大理石の奇岩が連続し、特に板状節理の巨岩・八幡岩や石柱・折石の景観が見事です。巨釜は、浜から沖合を見ると、あたかも大きな釜の中でお湯が煮えたぎっているように見え、沖にある八幡岩が蓋のように見えることからこの名が付いたといわれています。折石は、高さ16m、幅3mの石柱で、明治29(1896)年の三陸大津波の時、先端が2m程折れたことからこの名が付きました。折れる前は、「天柱岩」と呼ばれていたといわれています。
半造
はんぞう
半造は、巨釜の南隣にあり、近くで大理石を観察することができます。地下には空洞があり、地面に空いたの風穴「東風穴(こちあな)」からは、波が空洞に打ち寄せると、唸りと共に潮風が吹き出します。この辺一帯は海の資源が豊富で、アワビ等の貝類を採って生活し、繁昌したことから、「繁昌」がなまり「半造」といわれています。または、釜が半分だけ完成したような形なので、このように呼ばれていたともいわれています。
十八鳴浜
くぐなりはま
気仙沼大島の東側に位置する小規模な砂浜で、色は黄褐色をしています。90%以上の石英粒からなっていて、踏むと「キュッキュッ」あるいは「クックッ」と音を発する「鳴砂」として知られています。鳴砂は汚染に大変弱く、土などが混入すると鳴らなくなってしまいます。十八鳴浜の砂は、市の天然記念物に指定されています。浜へ出るには、山道を15分ほど歩くことになります。
唐桑半島ビジターセンター
からくわはんとうびじたーせんたー
唐桑半島ビジターセンター内では、唐桑半島の四季を彩る植物などの自然や地形の成り立ちについてわかりやすく紹介しています。また、三陸海岸が過去に経験した大津波の被害の模様や体験記録を、当時の貴重な絵や写真をまじえて解説しています。併設されている日本で初めての津波体験館では、スクリーンに映し出される映像と共に、音響や振動を駆使して、大自然の脅威を体感できます。
神割崎
かみわりざき
全国の「白砂青松百選」にも選ばれている景勝地です。2つに割れた奇岩の間から荒波がしぶきを上げながら押し寄せる様子は迫力満点!毎年2月中旬と10月下旬には、ちょうど岩の間から日の出を望むことができ、まさにお宝写真を撮影することができます。周辺は松林に囲まれた遊歩道があり、森林浴をしながら海岸風景を楽しめます。
田束山
たつがねさん
山頂から美しい太平洋と海岸線を一望できる、南三陸町自慢のお宝ビュースポット。毎年5月中旬から5月下旬にかけて多くの山ツツジが咲き誇り、頂上が燃えるような朱色に染まります。また山頂にある経塚は、奥州藤原氏との深いゆかりを今日に伝える貴重な遺構となっています。
網地白浜海水浴場
あじしらはまかいすいよくじょう
網地島の西部、網地浜にあり、東北でも有数の透明度を誇るエメラルドグリーンに輝く海水浴場です。遠浅なため家族連れも多く、夏場は多くの海水浴客でにぎわいます。定期船が出ているため、日帰りの海水浴も可能です。
金華山
きんかさん
牡鹿半島の海上に浮かぶ霊島・金華山は、東奥三大霊場として知られています。野生の鹿や猿が生息し、奇岩・怪岩が続く千畳敷など見所がもりだくさんのパワースポットです。島内の黄金山神社はおよそ1250年前の創建で、古来より唯一の黄金の神、生産の神として信仰を集めており、「3年続けてお参りすると一生お金に不自由しない」と言われ、毎年各地から多くの参詣客が訪れます。
女川湾と島々
おながわわんとしまじま
宮城県の東端、太平洋に突き出た牡鹿半島の基部に位置し、海と山に囲まれた自然豊かな女川町。牡鹿半島の背骨に位置するコバルトライン(県道220号線)は、出島や江島などが浮かぶリアス海岸の風景が一望できる絶景スポットなどがあり、気持ちの良いドライブコースとなっています。
大六天山
だいろくてんざん
女川町と石巻市の境に位置している標高440mの大六天山。牡鹿コバルトライン(県道220号線)から山頂まで遊歩道が整備されています。コバルト色の太平洋とリアス海岸ならではの景色が楽しめます。