12月7日、8日、「いわて三陸 地質・地形セミナー&現地見学会」が行われ、そのうち7日に浄土ヶ浜ビジターセンター、浄土ヶ浜園地内で開かれた現地見学会とセミナーに参加しました。 講師は、東北大学名誉教授の永広昌之先生です。 まずは現地見学会。 第三駐車場から奥浄土ヶ浜への道を歩いて下っていくと、すぐに最初の地質スポットへ到着しました。 この白いぼろぼろの石は…? なんと、この岩石は、浄土ヶ浜の白い岩と同じ性質の岩石なんです! この岩石を、浄土ヶ浜流紋岩と言います。 それから、奥浄土ヶ浜まで下り、蛸の浜へ。 ここでは、原地山層や、宮古層などを見学しました。 (宮古層) 宮古層は、化石のが多く産出し、白亜紀の生物を知る上で大事な資料となる、とても重要な地層です。 再び、奥浄土ヶ浜まで戻り、今度は浄土ヶ浜の白い岩に注目。 よーく見ると、岩石が流れるような模様を作っています。 これが、その模様です。 これは、マグマが流れた跡を示しています。 このような線が出るのは、マグマがゆっくり冷えて固まるため、どろどろしていたからだと考えられているそうです。 現地見学が終わり、次は浄土ヶ浜ビジターセンターで永広先生によるセミナーが行われました。 このセミナーでは、浄土ヶ浜だけでなく、三陸地域の地質資源について詳しく教えて頂きました。セミナー後の質疑応答では、参加者がたくさんの質問を投げかけ、理解を深めていました。 今回この現地見学会、地質・地形セミナーを通して、「美しい景観の浄土ヶ浜」というイメージから、さらに「浄土ヶ浜の秘めた性質」という魅力を学び取ることができ、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。 みなさんも、浄土ヶ浜園地内をお散歩する際は、目を向ける範囲をいつもより少し広げてみてはいかがでしょうか。いつもとは違ったすてきな魅力が見つかるかもしれませんよ。