皆さん、コゲラという鳥を知っていますか?分からなかった方も、きっと、キツツキは知っているかと思います。「キツツキ」というのは、「キツツキ」という名の鳥ではなく、簡単に説明すると、嘴で木に穴をあけて巣にしたり、餌である虫を捕ったりして生活する鳥の総称です。だから、身近な場所に暮らす、アカゲラやコゲラも、山の中に暮らすヤマゲラも、巨木が生える原生林に暮らすクマゲラも、大きさも色も全く違いますが、みんな「キツツキ」です。大型犬のゴールデンレトリーバーと小型犬のチワワが、どちらも「イヌ」であることと同じです(^^)
1月19日に砥石浜周辺で「コゲラ」を見つけました。コゲラはスズメくらいの大きさで、日本で一番小さいキツツキです。
このコゲラは木の幹を、縦横自由にに移動し、嘴でコンコンコンコンと穴をあけています。餌となる虫を探しているようです。
今、紹介しているのはコゲラですが、キツツキはみんな同じように、幹に垂直に止まったり、移動することができます。
では、どうして、このキツツキたちは木から落ちることなくそのようにできるのでしょうか?
実は、キツツキの足には他の鳥と異なる点がいくつかあります。
①『キツツキは短足!?』
赤で塗った部分が足です。キツツキの足は他の鳥に比べ短足です。この短足が、幹に垂直に止まるのに適しています。
左:キツツキ,右:シジュウカラ
②『キツツキの鋭い爪』
写真を見ても、鋭く、かぎの様に曲がっているのが分かります。色々な木にしっかりしがみつけるのはこの爪のお陰です。
③『キツツキの指は自由自在!??』
分かりやすいようにキツツキの指を赤でなぞりました(※黄色の部分は指と区別するために塗っただけなので関係ありません)。多くの鳥の指は、右の写真の様に、①が後ろ側に、②~④の3本が前側にきます。それに対し、キツツキ(左)は①・④の2本が後ろ側に、②・③の2本が前側になっていますね。ただ、キツツキでも、②~④の3本の指が前に来ることもあります。そう、キツツキの④の指は前にも後ろにも自由に角度を変えることができるのです(゜o゜)この動く指によって、幹を移動する際、体がぶれるのを防ぐことができるそうです。
左:キツツキ(コゲラ),右:シジュウカラ
④『3個目の足??』
3個目の足とは、尾羽のことです。キツツキの尾羽はとても硬く、頑丈です。キツツキの足の筋肉はとても発達していますが、それだけだは大変です。そこで、幹に垂直に止まった時、この尾羽を幹にくっつけて、3点で体重を支えているのです。上に載せた写真でも、尾羽が幹についてますよ(^^)
幹をぴょんぴょんと移動するのは、キツツキなら当たり前のことですが、体にこんな秘密があったからなのですね。やっぱり、生き物ってすごいですね!