寒い中、溶けた雪の間に植物を見つけました。冬でも枯れることなく、真ん中から外に向かって広がる葉っぱを、地面にぺったりくっつけています。このように、地面に張りつくように葉を広げている状態を『ロゼット』といいます。背が高くなる植物も冬はロゼットで過ごします。この形が重要なポイントです★
まずは、茎をギュッと縮めることで、雪で茎が折れるのを防ぎます。そして、地面に葉っぱをぺったりくっつけて、冷たい風が当たるのを防ぎ、地面からの熱で葉っぱを温めます。葉っぱが放射線状に広がっているのは、葉っぱが重ならないようにして、太陽の光と熱を、すべての葉っぱで受け止めるため。こんな工夫をして、寒さをしのぎながら、コツコツ栄養を蓄え、暖かくなる春、その栄養を使って、グングン大きくなり、花を咲かせます。