浄土ヶ浜ビジターセンター舘下です。本日5月4日、浄土ヶ浜ビジターセンター2F多目的ホールで、キューブびんキャンドル制作を行いました。
今回は講師に環境学習交流センターの方々をお招きして開催しました。
まず最初に、身近なエネルギーについての説明から始まりました。
「同じ形、同じ大きさのカバンが3つあります。それぞれを「1」「2」「3」として、重さは3つともすべて違っています。これは何を表しているでしょうか」
このような質問から始まりました。子供たちにそれぞれ手に持ってもらい、重さを確認してもらいました。Aが一番軽く、Cが一番重いようです。
次にある世界地図を見てもらいました。私たちが普段見慣れている世界地図は海が青色、陸地が緑色や黄色で塗ってあるものだと思います。しかしこの地図は海上・陸地両方が黒色で塗りつぶされており、所々に黄色の点が打ってあるのが大きな違いです。ざっと見たところ、アメリカに多く打ってあり、日本と中国にもそれが目立っているようです。
最初に手にとってもらったカバン、そして黒色の世界地図。これらが何を指しているでしょうか。答えは「アメリカ・日本・中国が国民一人あたり一日でどれだけのエネルギーを使用しているか」でした。
「1」のカバンは「中国」重さは約4キロ、「2」のカバンは「日本」重さは約10キロ、「3」のカバンは「アメリカ」重さは約19キロの重さとなっています。
これだけの量のエネルギーを我々は一日で消費しているのです。これを実際に自分の身体で体験してもらいました。
エネルギーの説明が終わり、次にびんキャンドルの制作に取り掛かります。
まず割っていない割り箸の間に蝋で固めたタコ糸を挟み、瓶の底に届くぐらいの高さに調整して瓶の口に置いておきます。これがキャンドルの芯となります。
次にカラの空き瓶に着色したキューブ型の蝋を入れます。この蝋は、結婚式などで一度使ったキャンドルを溶かし、クレヨンで着色したものです。キューブ蝋の量や色のチョイス、敷き詰め方など皆さん違う形で楽しんでいただけたようです。キューブ蝋を入れる際に、最初に作った割り箸を外してしまうと、タコ糸(芯)をキューブ蝋の上から差し込むのが難しくなるので、割り箸は動かさずにキューブ蝋を入れていきます。
キューブ型の蝋を詰めたら、熱した蝋を瓶に注入します。蝋を注入して数分待ち、液体だった蝋が柔らかくなるぐらいに固まったら、上に星形や魚型の蝋を入れます。口の所に差し込んだり、注入した蝋に埋めたり……と仕上げ方はそれぞれでした。
注入した蝋の硬化を待つ間に、希望された方には封筒でつくる手提げ袋の作り方を紹介していただきました。
ちなみにキャンドルは私も一つ作らせて頂きまして、こんな感じに出来上がりました。
次回は5月25日に「三陸復興国立公園記念イベント」として、青森県の南部地方に伝わる「南部裂織(なんぶさきおり)」を使ったキーホルダー制作を行います。青森県八戸市の「百彩工房(ももいろこうぼう)」から小野百子さんを講師にお迎えして開催する予定です。
裂織の体験や、南部裂織の販売コーナーも設置しますので、是非お越しください。