浄土ヶ浜ビジターセンター舘下です。今回も園地内ガイドの報告をさせていただきます。今回は臼木山へ行ってきました。実のところ、園地内ガイドで臼木山を案内したのは今回が初めてでして、しかも前回訪れたのは桜が全盛だった5月上旬。約1ヶ月臼木山を歩いていませんでした……。当然、自生している植物などはほぼ生え替わっていました。事前準備などが全くできていない状態でのガイドになってしまい、来て下さったお客様には大変申し訳なく思っています。その時に撮影した植物の写真を掲載して紹介します。
まずは「ササバギンラン」。同種の植物に「キンラン」と「ギンラン」がありますが、キンランは花の色が黄色となっており、ギンランとの違いは葉の高さが高い位置についているという特徴があります。
続いて「ベニドウダン」。別名としてチチブドウダンという名前も授けられています。枝先に長さ3cm~5cmの総状花序 (主軸が長く伸び、柄のついた花が間隔を開けて着いているもの)をつけ、5~8個の花が3mm~8mmの花柄の先端に下垂して付くのが特徴です。
そして「ミヤマガマズミ」。春ごろに浄土ヶ浜近辺でも見ることが出来たオオカメノキと同種であるスイカズラ科ガマズミ属の植物です。もっと暖かくなれば花から実に変わり、秋になればその実が真っ赤に色付きます。
この写真は「ヤマボウシ」です。ちょっと写真がボケているのは私のミスですorz 名前の由来は、中央の丸い花穂を坊主頭に、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえた説が伝わっています。今はまだ花ですが、実は9月ごろに熟します。この実はマンゴーの様な甘さがあり、果実酒にも使われることがあるようですね。
せっかくなのでこの場でもう一つ紹介します。臼木山からは場所が外れますが、宮古港海戦石碑から御台場展望台へ向かう道中に咲いていた花です。
「ツクバネウツギ」といって、漢字で書くと「衝羽根空木」と表わし、5個のがく片が実に残り、はねつきの羽根に似ている事が名前の由来となっています。
他にもいろんな場所に咲いているので、良ければ探してみてください。
この日参加して下さった佐香様、来て下さってありがとうございました!是非、また浄土ヶ浜に来て下さいね!