浄土ヶ浜ビジターセンター舘下です。この日は朝から園地内の巡視に行ってきました。時間が少々早かったためか、草葉に滴る朝露が、木々の隙間から差した光を美しく照り返している輝きが印象的でした。「森林浴」という言葉がありますが、『浴』と付くのなら森の比喩表現として『海』を用いても違和感ないんじゃないかな、なんてことを考えながら歩いていました。さながら「翠緑の海」その中を揺蕩うように揺れる葉傘は、空から降る日差しを受け止めてくれています。
そんな中、今回も数多の新しく芽吹いた植物たちを見つけました。
モミジイチゴ。味は程よい酸味と甘さを持っており美味しいです。しかし棘があり、果実の中にアリが入っている場合があるので食すときは注意してください。枝の先端に付いている果実の方がアリが混入している可能性が低くなります。
今回の巡視で見つけたマムシグサはこんな状態となっていました。これからの季節、夏から秋になるにつれて実が赤く熟していきます。
これはタカネニガナ。ニガナの高山型の変種となり、花弁の枚数が違っています。ニガナは5~6枚、タカネニガナは8~10枚となっています。
まだ花を咲かせていませんが、浄土ヶ浜に咲いているオオウバユリはこんな状態です。花期は7~8月なので、花が顔を出してくれるのはもう少し時間がかかりそうですね。
気候は不安定な状態も多いですが、段々と暖かくなってきます。この日は1時間半程歩きましたが、服を着替えるぐらいには汗をかきました。梅雨から真夏になればもっと暑くなるので、十分に水分の補給には気を配ってください。ご休憩の際には、ビジターセンター3Fのラウンジスペースも是非ご利用ください。